古い記事をリライトするタイミング。日付より先に見る場所

古い記事を見つけたとき、最初に迷うのは「今すぐ直すのか、まだ放っておくのか」だと思います。全部直そうとすると続きません。最初に拾うのは、読者の困りごとが古くなっている記事です。

古い記事のリライトは、公開日ではなく変化を合図にします。読者の用事が変わった。料金、仕様、画面、手順が変わった。タイトルの約束と今の答えがずれた。このどれかが起きたら確認します。日付が古くても読者の用事にまだ答えている記事はありますし、半年しか経っていなくても手順や画面が変わっていたら危ないです。

先に見るのは、日付ではなく約束です

記事には、タイトルで読者に渡した約束があります。「SEOタイトルの付け方」と書いたなら、読者はタイトルをどう直すか知りたい。「リライトのやり方」と書いたなら、どこから手をつけるか知りたい。その約束と本文の答えがずれていたら、公開日が新しくても直す候補です。

たとえば、タイトルが「ブログ画像の入れ方」なのに、本文の大半が「altとは何か」になっている記事があります。altの説明自体は間違っていません。でも、読者は画像をどこへ何枚置くかで悩んで来たかもしれない。そこで定義から長く始まると、記事は正しくても役に立つ順番を外します。

更新候補にする3つのズレ

最初の候補絞りでは、タイトルの約束、冒頭の答え、最後の行動を見ます。タイトルの約束が古い。冒頭の答えが今の画面や手順と違う。最後に読者がやることがぼやけている。このどれかがあれば更新候補にします。

ここで本文全体を読み込まなくていいです。最初から全部読むと、気になる表現を直したくなります。表現を直し始めると、記事の約束が合っているかを見る作業から外れます。リライト判断の日は、文章の掃除をしないほうが進みます。

直すなら、まず一文で言い切ります

更新作業に入る前に、「この記事は誰の何を片付けるのか」を一文で書きます。これを書かずに見出しを足すと、古い記事の上に新しい説明を乗せただけになります。読者から見ると、途中で別の話が始まります。

悪い例は「SEO初心者向けに分かりやすくする」です。これだと何も選べません。「画像をどこに入れるか迷っている人が、最初の3枚の置き場所を決められる記事にする」なら、作業が具体化します。見出しも例も削る場所も見えます。

本文より先に入口を直します

直す順番は、タイトル、冒頭、本文です。本文の細かい言い回しから直すと、入口の約束が古いまま残ります。タイトルで「初心者向け」と言っているのに、冒頭でいきなりcanonicalや構造化データの話が始まる。こういう記事は、入口で答えが伝わらない状態です。

入口を直したら、途中の見出しを1つずつ読みます。定義だけの見出しが続くなら、1つ削るか、判断の見出しに変えます。「リライトとは」「SEOとは」「検索意図とは」と並ぶ記事は、読む前から疲れます。知りたいのは用語集ではなく、今この古い記事をどうするかです。

触らない記事も決めます

リライト候補を探すと、全部が気になります。でも、全部触ると新規記事も分析も止まります。タイトルの約束、冒頭の答え、最後の行動がまだ合っている記事は触らない。古いだけで不安になっている記事を残す判断も、運用には必要です。

残す判断をするときは、理由を1つだけ書きます。「検索されているから」「内部リンクの受け皿だから」「古いが経験が残っているから」。理由がまだ書けないなら、今は触らず次回確認へ回します。理由なしで残す記事が増えると、あとで見直す自分が困ります。

更新候補に入れた記事も、その場で全部直さなくていいです。まずは入口だけ直す、手順だけ直す、最後の行動だけ直す。作業単位を小さくしないと、古い記事1本に半日持っていかれます。リライトは記事を書く作業に見えますが、実際は捨てる作業のほうが多いです。

古い記事を開いたら、まず約束だけ見ます

古い記事を10本開く前に、1本だけ選んでください。タイトルの約束と本文の答えが合っているかを見る。合っていなければ、誰の何を片付ける記事にするかを一文で書く。合っていれば、今日は触らない。リライトは気合いで始めると散らかるので、入口だけ狭くして始めるのがいいです。

最後にもう一度だけ見ます。この記事を直す理由を、読者の言葉で言えますか。言えるなら更新します。言えないなら、日付が古いだけで手を入れようとしている可能性があります。そこを分けるだけで、リライトの疲れ方はだいぶ変わります。本文を直したあとに日付も変えるか迷ったら、更新日を変える前の線引きを見てください。修復より統合や削除が合いそうなら、削除前の判断順へ進めます。

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